「思考力」を身に付けたい!
皆さん一度は思ったことがあるかと思います。
ただ、この悩み、漠然としていないですか??
漠然としている方は、自分が今どんな思考のタイプで、どんな考え方をするのが得意なのかを知る必要があります。
そこで、今日は皆さんが持っている思考のタイプを整理する為に基本的な人間の考え方の基本動作について紹介していきたいなと思います。
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7つの思考の基本動作
思考方法には大きく分けて7つの基本動作があると言われています。まずは、その基本動作から説明していきたいなと思います。
戦略的思考

戦略思考で重要なキーワードが以下の通りです。
・長期的に考える
・細部ではなく全体を見通す
・具体的でなく抽象的であって良い
・リソースは持っているモノではなく、配分するもの
・いかにして戦わないか?
最後の”いかにして戦わないか?”がキモです。
前提から疑っていきましょう。
ロジカルシンキング

ロジカルシンキングで重要なのは、筋道が通っているかどうかです。
ロジカルシンキングは以下のようなシチュエーションで役に立ちます。
・大人数の時
・多様性が高い時
・ローコンテクストである時
・集団による意思決定が必要な時
なぜこのような場面で必要かというと、全員で共通認識を取るための”共通言語”によってその場にいる人の合意形成を取る必要があるからです。
お互いの事を深く知っていたり、似たような人が集まっている集団であれば恐らく自身の感情が肯定される場面は多いでしょう。
しかし、多種多様な人が集まった時に必要なのは意見が正しいかどうかという論理です。
だからこそ、ビジネスの場では共通言語としてロジカルシンキングが重宝されます。
論理的である=「誰が見ても」+「話が繋がっている」を意識してみましょう。
仮説思考

仮説思考とは”結論から考える”ことであり、思考の重要な部分を担っている要素です。
個人的に、正解を求め続ける教育を受けてきている日本人は総じてこの仮説思考が弱いように感じています。
結論から考える事は以下の3つがベースとなっています。
・「はじめ」からではなく「おわり」から考える
・「できること」ではなく「やるべきこと」から考える
・「自分」からではなく「相手」から考える
これが、「すぐに」「今ある手札でどう戦うのか?」であり、仮説力を養います。
この仮説思考は、不確実性が高い状況に役立ちます。
とは言え、自分の情報が不足している状況から答えを出すのが不安なのは皆同じです。
そんな時は、以下のようなマインドセットを持っていれば、自ずと不確実な中に入っていくのも出来るようになるはずです。
・不確実性が高い中では、正解がない
・不確実性が高い中では、正解が無いので”確率論”的要素もある
・不確実性が高い中では、やってみなければ分からない
・不確実性が高い中では、失敗も改善のプロセスの一部である
上の4つの言葉が、僕たちの仮説思考に対する抵抗を少しでも和らげてくれることを願ってます、、、
フレームワーク思考
フレームワーク思考では、良くも悪くも自身の思考を「型」にはめ込みます。
ファイブフォース、3C、4P分析などが有名なフレームですね。
僕たち人間は先入観や思い込みの塊です。
その凝り固まった考えをほぐしていくためにフレームを用います。

フレームワークを使うメリットは、自分の思考の死角をフォローできる点です。
例えば、自社サービスを考える時に、自社の魅力に重きを置いて考えている人が3C分析を使うことによって、競合やその業界全体に対してマクロな視点を持つことが出来ます。
このようにフレームを使うことで思考を抽象的に・網羅的に捉える事が出来ます。
逆にデメリットとしては、自身の独自のアイディア性が損なわれる可能性があるという事です。
改めて、フレームワークは”自分の発想の死角を探し、盲点を見つける”為に使う思考法です。
具体と抽象の思考

そもそも、具体と抽象の説明からしていきます。
具体とは、形があって”目に見える”ものであるのに対し、
抽象とは、形が無くて”目に見えない”ものです。
例えば、3Cのフレームにおける自社・競合・市場はいずれも”抽象”で、
個別の項目における情報が”具体”になります。
基本的にはこの具体と抽象を行き来することによって抽象的な言葉の解像度が高まり、
より具体へと落とし込んでいけます。
具体と抽象は日常的に無意識に使っている場合が多いので、以下の視点を持つことが重要です。
・今使うべきなのは具体?抽象?それとも両方?
・今話している事は抽象的な事が具体的な事か?
自分がどのフェーズの話をしているかによって更に具体的に落とし込めたり、更に抽象度の高い話が出来るようになります。
Why?思考

なぜ5Wの中でもWhy?がこんなに重宝されているのでしょうか??
それは、他の4Wが”点”を知るためのものに対して、Whyだけが唯一”線”を知るためのものだからです。すなわち、何かと何かを関係づけるものだという事です。
例えば、日常的に使われる”なんで?”では”原因と結果”や”目的と手段”を繋げる事を意味しています。
よくなぜを繰り返せと言われるのは、そもそも唯一”線”で知ることが出来るものだから。
かつその”線”を長くして、本質的な関係性を見つける事が出来るからです。
改めて、Whyの特徴を説明します。ぜひ実践していきましょう!
・線で分かる=関係性が明確になる
・他の人に聞かない方が愚かである
・Why?を何度も繰り返して問いを作ることが出来る
・知識ではなく、思考の疑問詞である
アナロジー思考

最後のアナロジー思考は”借りてきて組み合わせる”思考です。
これによって、既存のアイディアに変革をもたらすことが出来ます。
ただ、これだけだと、”パクリ”じゃないか!と思われるかもしれないので、アナロジー思考の特徴を以下にまとめます。
・アナロジー思考では近くではなく、”遠く”から持ってくる
(例:確定申告×オンライン→既存の確定申告に、既存のオンライン手続き)
・具体的施策ではなく、抽象的概念を入れる
→関係や構造のようなレベル感
→根本的なもの
同じ業界の中や、誰が見てもわかる類似商品のアイディアを借りてきても斬新なアイディアにはなりません。下手をすると意匠権や特許権、商標権の侵害で訴訟の対象にもなりかねません。(これがパクリに該当)
抽象度の高い共通点とは、商品の”要するにこういう特徴あるよね”と表現できるもので、例えば以下のようなものが挙げられます。
・顧客ニーズの掴み方(UXを設計して、感情の変化を捉える)
・流通チャネルの関係性(仲介業者を省くことで手数料を削減する)
・製品の特長(テーマは”誰でも、便利に”というコンセプトである)
このように商品そのものではなく、どういうコンセプトで、どういう関係性を持たせることで新しいアイディアになるのかという観点で見てみるとアナロジー思考は強まります。
人によって強い思考のタイプが違う!
今日は、7つの思考法について解説しました。
この記事で知って欲しかったのは”何気なく普段自分が考えている方法には名前があって、思考力という1つのワードでは収まりきらない”ことです。
ただ、7つに思考を細分化したことで
・自分には現状どんな思考の癖があるのか?
・これから身に付けていきたい思考法はどれか?
が認知出来たのなら嬉しいです。
思考法の具体と抽象で、皆さんの思考の解像度を上げる記事でした。ではまた。

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