[要約・評論]新卒1年目の社会人がLIFE SHIFTを読んで

マインドセット系

今日は、LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略を読んでの学びを共有出来たらなと思っております。
人生100年時代、不確定要素の多い中で、自分がどういう風に生きていくかをぜひこれを機に考えてもらえればなと思います。

①統計ベースで書かれているのがこの本の良い所

LIFE SHIFTの良い所は学術的な数値に基づいた根拠とその論理が述べられている点です。自分の中でその数値が何を意味するのか?自分の学びにどう転用させるのか?を考えながら読むと自身のインプットが飛躍的に高まります。
1つだけ例を挙げさせていただきます。

1.カップルで暮らすと年収が75%になっても大丈夫!?

OECD(経済協力開発機構)によると、家庭を持つときに1人暮らしと同等の生活水準を目指す場合には、大人二人の世帯に必要な所得は1人の時の1.5倍に済むと言います。
要は、1人ずつが本来稼いでいた75%が稼げれば元の生活の水準が担保されるというものです。

他にも、生活に関わる過去→現在の統計の推移が載っているのでお勧めです。

②見える資産と見えない資産の構築

資産には大きく分けて有形資産と無形資産の2つが存在します。
有形資産はお金、不動産のように金銭的側面の強い資産です。皆さんが”資産を築く”、という言葉を用いる時は恐らくこの有形資産を思い浮かべるでしょう。
「○○円貯金したい!」「年収△△が良い!」「別荘持ってる」みたいなものは全て有形資産です。

しかし、経済学の「イースタリンのパラドックス」によると、
豊かな人ほど幸福な傾向はあるものの、国の平均所得と国民の平均的な幸福度の間に直接の関係は見られない、という因果関係があるのです。

そこで重要になってくるのが金銭面以外の資産です。
一方で無形資産は、金銭的側面ではないため、定量的というよりは定性的な資産の事を指します。変化の大きい世の中では、有形商材⇔無形商材の相互作用(シナジー)が重要視されています。今からその無形資産を3つに分けて紹介させていただきます。

1.生産性資産

生産性資産は、仕事の生産性を高め、所得とキャリアの見通しを向上させるのに役立つ資産の事です。生産性資産は長期スパンで役に立つためのスキルや知識なので、取得に非常に長い年月がかかります。

なので、この不確実・変動性が高い世の中では以下の3つの観点で選ぶのが良いです。

・イノベーション能力やアイディアの創造性がつくか?
・人間ならではのスキル(モチベーション、共感)等、感情を含む対人関係が築けるか?
・分析能力や思考法等、どの分野に対しても土台になるのかどうか?

2.活力資産

活力資産は、ざっくり言うと肉体的・精神的健康と心理的幸福感、更には友人、愛のように定量化は出来ないですが日々の活力になるものが活力資産です。

是非、このようなモチベーションも資産として換算してみてください!

3.変身資産(これ重要!)

変身能力は、これからの変化の激しい世の中で、新しいステージへの移行を成功させるための能力と意思を指します。不確実性に対してどれだけ対処できる力を身に付けられるのかがここから100年近く生きていくのに必要です。

そこで、変化を遂げるための道筋を示すことに加えて、人が変化を経験しながらもアイデンティティと自分らしさを保てるようにするために、”自分についての知識”を持つのが重要です。

要は、大人になっても自己分析しましょって話です。
(厳密には自己認知を常にアップデートしようというニュアンスです)

加えて、自分についての知識によって変身の基盤を作り出した後は、実際に行動に移して変形資産に変化をもたらしましょう。

過去に例のない大胆な書行ける策を受け入れる姿勢、古い常識ややり方に疑問を投げかけるのを厭わない姿勢が重要です。

人間一度型にハマった行動パターンを抜け出すのは難しいです。
だからこそ、その行動パターンから逸脱することによって従来の思考から変わり、変身資産に昇華させることが出来るのです。

自己分析→踏み出す→行動→自己分析…
のサイクルが非常に重要です。

↓気になった方はこちらから↓

③選択肢の多様化による新たなステージ

不確実性が高く、学生→社会人→引退のような1つの企業だけで生涯を終える事が難しい中で、恐らく僕たちには以下3つの人生フェーズのいずれかが訪れる事でしょう。

是非自分がなりたい姿と自己投影してみてください。

1.エクスプローラー

エクスプローラーとは、日本語に直すと探検者です。

金銭の制約は最小限に抑え、新しい経験を追求していきます。基本的に自由です。
ボランティア、旅、ワーホリなどが良い例でしょう。
そして以下のような問いを自分の中に立てていきます。

・果たして自分は何者なのか?
・自分はこれから何を大切にしていけば良いか?
・何を学んでいけたら良いか?
・誰と関わっていけば良いのか?
・自分がこれから活かせる強み、直していくべき弱みは何か?

こんな仮説を立てながら進んでいくことで選択肢を分析し、自分に適した行動を選択し、アイデンティティを確立させていくのです。

人生100年時代だからこそ、”慌てて決断、ゆっくり後悔”はリスクになります。
そんなリスクヘッジをする意味も込めて、社会人になっても、時には自分探しを大切にしていけると良いのかもしれませんね。

2.インディペンデント・プロデューサー

旧来のキャリアの道筋から外れて自分のビジネスを始める人が
このインディペンデント・プロデューサーです。

職を探すのではなく、生み出せる人が該当します。
良い例がフリーランス、個人事業主でしょう。

こんな人たちにとって大切にしたい価値観は、
”企業体を築いて金銭的資産を蓄えるよりも、組織に雇われずに独立した立場で、生産的な活動に携わるためにまとまった時間を費やす事に意味がある”です

こんな人たちにとっては生産活動がキモになります。以下の視点を通して仕事が出来ると見通しが立ちやすくなるのではないでしょうか?

・事業資金はどう調達するか?
・どうやって必要な資源を集めればよいか?
・ビジネスに繋げる人的ネットワークはどう確保するか?

3.ポートフォリオ・ワーカー

ポートフォリオ・ワーカーは異なる種類の活動を同時に行うフェーズです。
提供価値が高くなるフェーズです。
連続起業家が良い例でしょう。

スキルや人的ネットワークが形成されている人にとっては有効な選択肢です。
大きく分けて以下の3つのバランスが保たれている事が重要です。

・支出をまかない、貯蓄を増やす
・評判とスキルと知的刺激を維持できるパートタイムの役割を担う
・新しいことを学び、やりがいを感じられるような役割を担う事

➃新たな時間の使い方

経済学者のケインズは”長寿化により人生の時間が増えるという話ではなく、経済的繁栄により余暇時間が増える”という思考を持っています。

すなわち、100年時代に関しては長寿化以上にモノの充足が人々に暇をもたらすのだと。
そんな時間を持て余す人生の中で、時間の使い方は大きく分けて2つに分けられます。

これからはリ・クリエーションの重要性が増す時代になるのではないかと思います。

1.レクリエーション

レクリエーションは娯楽を指します。消費活動に該当する従来の余暇の過ごし方。

2.リ・クリエーション

リ・クリエーションは再創造を指します。読書や勉強などです。これは生産活動に該当し、無形資産を築くための活動です。労働時間の自由度が高まっていく中で、個人の資産を高めるために取るべき行動は果たしてレクリエーションなのか、リ・クリエーションなのか。ぜひ考えてみてください。

⑤結局これから大切な事って何なん?

この本を読んで結局僕が大切だなと思ったポイントについて紹介していきます。

1.従来のモデルが通用するか分からない社会になりうるのを理解する事

人工知能が発達したり、5Gによって通信革命が起きたり…と、世界の変化のスピードはすさまじく早いです。まずはその流れを完璧に理解しなくても良いので、

あ、世界って猛スピードで変わってるんやな。

この認識を持つことが重要になってくると思います。

2.変動性の高い中での自分のスタンスを持つこと

外部環境は変動性が高く、かつ個人1人1人の手で変化させることは不可能です。
だからこそ、変動しない”自分という存在”、アイデンティティを確立させていく必要があると僕は考えております。

3.自分のスタンスに基づいてどう行動し、資産を蓄えていくかトライアンドエラーし続ける事

これからは、無形資産の中でも”変身資産をどう築いていくか”が重要になります。

自分のスタンスに基づいて、どんな知識・スキル・能力を身に付けたいと考えているのか、ぜひ考えてみてください。

自分のスタンス固めと行動は常に変化していくのでアップデートは忘れずに。

こんな感じで、変動性の高い社会をどう生きていくか、ぜひ考えてみてください。
ではまた。

↓もっと読みたい方はこちらから↓

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は kindle2.jpg です

↓kindle Unlimitedなら30日間無料で本が読み放題↓

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました