最近、アカツキ創業者の塩田元規さんの「ハートドリブン」を読みました。
その本がめちゃ心に響いたので、皆さんにも共有したいなと思ったのでこの記事を書きます。最後まで読んでくれると嬉しいです。
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そもそもドリブンってどういう意味なん?
そもそも「ドリブン」って何なのか。
ドリブンは原動力を指します。
対義語は「インセンティブ」、誘因です。
誘因とは人を動かすために使うものです。主に給料や、地位です。
ただそれって目の前に「餌」を提示してその餌の為に継続的に走っているようなもの。
しかも、インセンティブをもらうためには、お金、地位等、会社の中の有限なリソースを割くことになります。すなわち会社内での資源の奪い合いが起こってしまいます。
しかし、もしその有限なリソースが自分に回って来なかったら、もしくは自分が得たことによって社内の他のメンバーがもらえないことを想像したら…

これからは原動力を外部に求めるのではなく、「自ら内発的に作り出していく」必要がある時代になっていきます。
今の時代に起きている3つの変化
塩田さんの言葉で言うと、世界では以下の3つの変化が起きています。
①便利さ(機能的価値)の時代から、心(感情価値)の時代へ

AIを中心とした技術の進化によって、人間がやらなければいけないことがどんどん少なくなっていきます。それによって、人々の物質的な満足感が満たされると、充実感やつながりのような心の欲求にシフトしていきます。これが機能的価値から感情価値に移動していく簡単な背景です。
そこには必ず思想・意義・信念への共感が前提必要になってきます。
「何を」「どうやって」ではなく、「なぜ」への共感が大前提になるという事です。
成功例がApple社です。Apple社はiphoneやMacBookのような名の知れた製品がありますが、
”会社が何の為に存在しているのか”に重きを置いており、製品はその思いによる産物というスタンスを取っています。
これからの時代、”働く”という側面も機能的価値から感情価値へ変化していきます。
給料や福利厚生などの機能的な側面は前提大切ではありますが、一定基準を超えると、相対的にワクワクする方に人が動く時代になっていくことは間違いないです。
②画一的な価値観から、多様な価値観を認め合う時代へ

ネットの普及によって画一化が正義という旧日本企業的な考え方は廃れ、これからは一人一人が価値観が違い、様々な生き方が承認される時代になっていきます。人々が自分の色を表現する、カラフルな時代が到来します。
だからこそ、人生に関しても”成功”ではなく”表現”をすることが非常に重要になってきます。
1つのゴールしかない時代から、ゴールが無い中でも模索していく時代になりつつあるのです。
だからこそ、多様化が進む時代においては、万人に好かれようとしないことが重要です。
一人一人のゴールが違うからこそ、他の人のゴールに無理やり合わせるのはナンセンス。
自身の人生を、見えない誰かや、世間に合わせる必要はありません。
③透明性の加速。DoingからBeingの時代へ。

「何を」「どうやって」ではなく、「なぜ」への共感が大前提と先ほど述べましたが、まさにこれです。ネットによって我々のやっている事は可視化され、似たような手段が世に広まります。
そのような中で自分の色を出すには”何の為に”、”何を”やるのかが重要です。
更にかみ砕いた言葉でいうと、”目的”と”手段”が一致する必要があります。
だからこそ、Beingが重要視される世の中になってくるのです。
そんな世の中では”ハートドリブン”が重要になってくる?

・感情価値が重要になってくる時代
・多様な価値観が認められる時代
・Beingに重きが置かれる時代
そんな時代では”ハートドリブン”が重要になってきます。
ざっくり言うと、自分の内側の心を原動力にすることを指します。
内側の感情や感動には限界がないです。無限に生み出せます。
だからこそ、地位やお金のように有限のパイを奪い合うのではなく、自らパイを作り出すことが出来るようになります。
だからこそ、筆者はこう述べています。
外に正解がなく、自分の心の中に答えがある時代。だからこそ、子供の時には感じていた、でも、大人になって忘れてしまったあるがままの姿を思い出そう。世界は全部遊び場だ。つながりと安心を感じながら、世界がキラキラして見えていたあの頃に戻ろう。
ハートドリブン~目に見えないものを大切にする力~より
それは、自分の本当の可能性を目覚めさせる。
皆さん(僕も含めて)は大人になるにつれて、自らの感情を押し殺したり、消したりする場面が多くなってきたのではないのでしょうか??
自分の感情に蓋をする必要がある時代を過ごしてきたからこそ、塩田さんは
”感情の蓋を外し、自分の心からの本音を引き出す必要がある”と考えているのでしょう。
小さいころにしたドッジボール、人形遊び、おままごと…なんでも良いです。
自分が周囲の事を考えずに心から没頭できたことを振り返ってみてください。
幼少期に感じていた”本気の熱中”を引き出しましょう!

”ハートドリブン”になるためには?

いきなり”ハートドリブン”になれ!!!
と言われても難しいと思います。なので、ざっくりとどうすれば自分の素直な感情を引き出せるのかを紹介していきたいと思います。
①自らの思考・観念を認識する
思考・観念は前として提絶対的な正解を導くものではありません。
その中でも”メンタルモデル”と呼ばれる自動反応を認識する必要があります。
メンタルモデルとは、幼少期等の過去の経験から来る思い込みの事を指します。
幼少期に犬に噛まれると、無意識に犬を避けるようになるのが良い例です。
要は、負の体験をしてしまうと、本来普通の経験のはずのものに対して負の感情を抱いてしまい、行動の幅が制限されてしまうのです。
これが塩田さんの言う”観念のモンスター”です。
自分がどんなものに対して負の感情を抱いてしまうのか、改めて自己認知してみましょう。
・無意識のうちに反応してしまう
・○○しなければならないと思っている
ものは要注意です。
これが知れたら、意識的に自らの心の弱さに向き合うことができ、感情に対して素直になれる場面が増えてきます。
全ての行動には感情が伴っています。
しかし、メンタルモデルが感情表現を殺している場面が存在します。
とにかく自分の行動している時の感情に目を向けてみてください。
②偽ダイヤを追いかけない事
偽ダイヤとは、世間から賞賛される大学、企業、資格、役職、年収…のように、
他のものによって自分の価値を証明するものを指します。
みなさん、「外側の何か=自分の価値」と思い込んでないでしょうか??
勿論その価値観を持っているのも重要です。
そんな時は、「もし、自分が大切だと思っている人が全く関心を寄せなかったとしても、それを本当に手に入れたいと思うか?」
という問いを自分に投げかけてみてください。
もし疑問に思うのであればそれは”偽ダイヤ”の可能性が高いです。
塩田さんの魂の進化の瞬間

塩田さんの”ハートドリブン”になれた瞬間で僕が心を一番揺さぶられた場面を紹介します。
塩田さんのメンタルモデルが露呈した瞬間
塩田さんがアカツキを創業して3期目。
自ら描いたビジョンと社員のミスマッチが生じたことによって、従業員が相次いで辞めるトラブルが生じ、会社の雰囲気が悪くなっていく中で、塩田さんは一人でもがき続けました。
自らに「ピンチはチャンス」と言い続け、奮い立たせましたが、心の奥底では「もう限界だ。これ以上は無理だ。背負えない。助けてくれ。」と嘆いていました。
塩田さんの中にはこんな観念のモンスターがいました。
「人に弱みを見せちゃだめだ。自分が強くないと、周りはついてこない。」
父を幼くして失った塩田さんには、自分一人で生きねばという強いメンタルモデルが潜んでいたのです。
塩田さんの魂の進化が起きた瞬間
塩田さんと親交の深い勝屋さんから言われた一言が塩田さんを変えます。
「元ちゃん(塩田さん)、いつも世界を幸せにするとか、周りを幸せにするって言ってるけど、その世界の中に元ちゃんは入っているの?自分も幸せにする対象に入れてもいいんだよ。元ちゃんも幸せになっていいんだよ。」
ハートドリブン~目に見えないものを大切にする力~より
この言葉が、”周囲に弱さを見せずに一人でやり切らねばならない”という塩田さんの観念をぶち破る一言になったことは間違いないでしょう。
・幼少期から自分で何でもこなさなきゃいけない
・常に完璧な自分でありたい
・他の人に弱さを露呈したくない…
など、”強い自分でいたい”という価値観を持っている僕にとって、弱さを出しても良いという言葉が心に刺さりました。今の等身大の自分を愛せねばとつくづく。
恐らく似たような価値観を持っている方には心に来るものがあったのではないのでしょうか?
最期に
ハートドリブンを呼んで、僕たちが”ハートドリブン”になるために起こすべきアクションの一歩は
・○○せざるを得ない
・○○でいたい
・無意識のうちに○○になってしまっている
のように、無意識のうちに自らの中で正しいと思っている事に疑いをかける事です。
まずは、自らの無意識の感情を掘り起こす、そしてその弱い感情と真摯に向き合っていくことで、自分が本来求めている心からの自己表現に近づけるのではないかと思いました。
皆さんも自分の弱い感情が露呈した時に、それを変えてくれる行動・そして言葉に出会えることを心から祈っています。
ではまたドリブン。
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