人に嫌われるのが怖い人材業界のビジネスパーソンが”嫌われる勇気”を読んで要約してみた

マインドセット系

今回は”嫌われる勇気”という本の書評・要約をしていきたいなと思います。

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本書に出てくるアドラー心理学について説明します

そもそもアドラー心理学って?

アドラーは、フロイト、ユングと並ぶ”心理学の3台巨頭”と称されています。

そのアドラーが説いた心理学こそがアドラー心理学なのです。

アドラー心理学は”どうすれば人は幸せに生きる事が出来るか”という哲学的な命題に対して、極めてシンプルにかつ具体的な答えを提唱しています。

皆さんもアドラー心理学を学び、自身の行動や思考がどう変化するのか楽しみながら読んでいただけるとこの本のインプット効率が飛躍的に向上します。

アドラー心理学のゴールは?

アドラー心理学では、行動面・心理面に分かれて2つずつ目標が掲げられています。

行動面に関して

・自立する事
・社会と調和して暮らせること

心理面に関して

・私には能力がある、という意識を持てる
・人々はわたしの仲間である、という意識を持てる

計4つの目標を達成するべく、アドラー心理学の中では人々が幸せに生きるためのエッセンスがちりばめられています。

アドラー心理学の基本スタンスは?

①過去のトラウマを否定する

アドラー心理学では、過去の原因ではなく、今の目的に着目しています。

これをアドラー心理学では”目的論”という名称で呼んでいます。
空腹時を例に挙げて考えてみましょう。

従来の考え方:お腹が空いたから、ご飯を食べる

アドラー心理学:ご飯が食べたいから、お腹が空いたと認知する

なんとなくご理解いただけたでしょうか?
アドラー心理学では過去の出来事や生じた感情を、”今自分がどうありたいか”を起点に意味付けしているという事になります。

アドラー心理学では
”トラウマによって今の自分のネガティブな側面が出来た”、と考えるのではなく、
”今の自分がネガティブでありたいからトラウマと認識している”と考えます。

すなわち、今の自分がどうありたいかによって過去の意味付けが変わるので、着目すべきは過去のしがらみではなく、現在のありたい自分の姿なのです。

これがアドラー心理学がトラウマを否定する大きな理由と言えるでしょう。

②全ての悩みは人間関係から来ている

アドラーは、人間の悩みは全て対人関係から来ていると提唱しています。

んなわけないじゃん!と思われる方も多いかなと思います。

例えば、”孤独”。

対人関係がないからこそ生まれてくる悩みですよね。
しかし”孤独”でさえアドラー心理学の中では人間関係から来る悩みだと考えます。

何故なら、そもそも充足していた人間関係や対人関係を経験して初めて、誰とも触れない辛さの”孤独”を味わう事になるからです。

孤独という感情を一例として挙げましたが、我々の悩みの源泉にはどこかに”ヒト”というワードが隠されている事を認知していただくのがアドラー心理学を知る上では重要です。

③他者との課題を切り捨てる

自分が自分の為に自分の人生を生きないのであれば、いったい誰が自分の為に生きてくれるだろうか。

ユダヤ教の一節より

ユダヤ教の言葉にもあるように、我々は他者から評価を得たり、承認される以前に
”自分らしく生きる事”が幸福度を上げていく上では重要だと考えています。

そこで重要になってくるのが以下です。

”これは誰の課題なの?”という問いから自分の課題と他者の課題を分離する

誰の課題かを見分ける方法は大きく分けて2つあります。

①その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?

②得られた成果は自分で可変であるか不可変であるか?

まず①の例を挙げます。

子供に”勉強しなさい”と諭す機会は親御さんなら多いのではないかと思います。
しかし、勉強するかしないかの最終的な結果が返ってくるのは親に対して、ではなく
子に対してです。

この例では、親は子供(他人)の課題の領域にまで踏み込んでいる状態になります。

次に②の例を挙げます。

Twitterやインスタでいいねされたり、褒められたりと、現代の人たちは承認される機会が圧倒的に増えた事によってそこにゴールを置く人が多い印象があります。

しかし、いいねの数やフォロワー数は多くすることは出来ますが、自分で調整の出来る領域ではありません。

これは自分を評価するという、不可変な”他人の課題”になります

ここで改めて重要な点をまとめておきましょう。

自分の課題と他者の課題を分離するのが重要で、判断基準は2パターン。

①その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?

②得られた成果は自分で可変であるか不可変であるか?

④世界の中心はどこにあるかを見つめなおす

課題を分離出来たらようやく対人関係の出発点に立つことが出来ます。

先に目的だけ共有しておくと、対人関係のゴールは
”共同体感覚”になります。

”共同体感覚”とは、他人を仲間とみなし、そこに自分の居場所があると感じられる状態です。

社会という単位ではあまりにも大きすぎるので、我々の生きる上での社会の最小単位は
”わたしとあなた”とアドラー心理学では定義づけています。

共同体感覚で重要になってくるのは自己への執着をいかに他者の関心に移せるかです。

課題の分離ができていないときは、
自分にしか感心を持たない自己中心的なライフスタイルですが、
”わたしは相手に何をやって与えられるか”を考えて、
共同体感覚を育んでいきます。

③で自分の課題と他者の課題の分別がついている以上、他者の課題に干渉した時点で
共同体感覚が失われていきます。

そして”このコミュニティに所属しているだけで何か貢献できているものがある”と感じれる状態になれれば共同体感覚は最大値に達し、アドラー心理学の4つの目標が達成されることになります。

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アドラー心理学を学んだ僕たちが大切にすべき事は?

今、この瞬間を生きている実感を持ち、行動の勇気を養う事

アドラー心理学の醍醐味は”今自分がどうありたいか”を自分の解釈で意味づける事が出来る点です。

だからこそ、過去のトラウマやしがらみに囚われず、圧倒的に”今どうありたいか”
という視点で見続けてください。

そうすれば、過去の自分のトラウマも、良い過去、決別できる過去へと変化するかもしれません。

過去を振り返ると、行動への勇気が削がれてしまうかもしれません。
だから後ろは見ず、ひたすら、真っすぐに。

これがあなたの人生の意味を広める事でしょう。

干渉できない領域には関わらない事

行動するにあたって、他者の課題と自分の課題の分離が方向をより明確にしてくれるのはこのブログを読んでご理解いただけたのかと思います。

自分が最終的に干渉できない部分や、最終的な結果が自分以外にもたらされるものに関しては、認知はしておき、一旦切り捨てましょう。

これで他者に囚われない、自分らしい生き方が出来るはずです。

筆者の学びも共有したいと思います

就活の面談や、日常的な会話等、人との関わりの中で多面的に使えるアドラー心理学。

そんな僕がこの知識をどう転用していくかを共有させてください。

ここからはで・ある調で僕の学びをお楽しみください。

アドラー心理学で出来るのは勇気づけまでだという事

アドラー心理学で出来るのはあくまで

・今の自分がどうありたいかを吸い出す
・その上で自分が向き合うべき課題とそうでない課題を分ける
・課題に向き合う勇気を与える

の3つのフローが限界だと感じた。
というのも、僕自身が行動を強要することはアドラー心理学のいう”他者の課題”
に土足で入り込むようなものだと考えたからだ。

だからこそ、人と話す時には以下の事を気を付けてみたいなという学びが得られた。

圧倒的に、伝える<<引き出すを大切にしよう。

・いかに相手の”今”を吸い出せるか

・いかに相手の”今”に対して向き合うべき課題を正しく抽出できるかどうか

過去のしがらみで悩む人には有効なアプローチなのではないか?

圧倒的に”今”にフォーカスしているからこそ、後ろめたい過去によって身動きが取れなくなってしまう人にとっては、

”実はそれって今そうありたいって思ってるからその過去が辛いんじゃないの?”
という質問は非常に虚を突かれるのではないかと思う。

僕自身父と大学時代に非常に仲が悪く、ほとんど会話も交わさなかった。
それは大学受験の時に吐かれた暴言の数々がトラウマになっていたからだ。

しかし、就活相談や人材業界で働く中で、言葉選びの重要性や人に与える影響を理解し、言葉で人を奮い立たせる自分でありたいと思えるようになった時には、父に当時吐かれていた暴言の数々でさえ、言葉選びの学習の場だったと捉えられた。

何が言いたいのかというと、今捉えている過去は、今、そしてこれからの自分によって解釈が変わっていくという事。だからこそ過去のしがらみ囚われないで今の自分を見つめていきたいし、それに苦戦している人に最大限の、僕が出来る限りの勇気を与えたいと思う。

今アドラー心理学を表面的ではあるが捉えられているので、
”トラウマよりもこれからどうなりたいかを作っていく方が何百倍も有益だよ”
というメッセージは届けられると思うし、多少嫌な顔をされても伝えていきたい。

恐らく、今の自分がやりたい事を素直に言えたり、行動に移せているという僕の理想の世界観はこの本の中で強固なものになった気がする。

嫌われる勇気を持ってでも、過去に向き合い、今の最大化をしていきたい

まとめ

この本を読むだけで、人とのかかわり方を、
一つ高い視点で見る事が出来るような気がします。

読書で豊かな人生を。ではまた。

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