今回は楽天の代表取締役の三木谷浩史さん著の「成功の法則92カ条」から、僕が個人的に刺さった言葉を抜粋してお伝えしたいなと思います!
今回は格言風に、細かく要約します。
- 概要
- ・概念は抽象化し、揺らぎながら進化する
- ・自己否定から全ては始まる
- ・有機的なサービスが差別化されていく
- ・考えて行動するのではなく、考えるために行動する
- ・我々はプロのビジネス選手
- ・生から考えるか、死から逆算するか
- ・ピンチの時は自分の中に第三人格を作ろう
- ・常に好奇心と向上心を持つ
- ・人間は自分を正当化したがる動物である
- ・自分に足りないものを把握し、学習するか補うかを考える
- ・付加価値のないサービスに意味はない
- ・他人の立場になって考える
- ・自分と価値観の違う人間の声にこそ耳を傾ける
- ・フットワークは軽く
- ・水平競合と垂直競合を考える
- ・0.5%の努力の差がクオリティを左右する
- ・何をやるかよりも、何をやらないか、が重要になるときもある
- ・日本人は内弁慶すぎる。もっと自信を持とう。
- ・Never Too Late.
概要
①三木谷社長のビジネス哲学の根本

・概念は抽象化し、揺らぎながら進化する
世の中の概念に絶対的なものはありません。
常に物事は揺らぎながら進化していきます。その不確実性の高い中で、バランスを失って倒れることを恐れないでください。
まずは世の中の常識を常に疑い、自分の信じる道を進む事が重要です。
・自己否定から全ては始まる
世の中に絶対が存在しない≒自分も絶対が存在しない、ということになります。
成功している時、物事が順調に進んでいる時にで人はどうしても自信を持ってしまいます。
しかし、自信はむしろ仕事が上手くいかない時にこそ発揮するべきなのではないでしょうか?
周囲が敵だらけで、成功の見通しが立たない時にこそ自信を持ちべきです。
成功した時にこそ、謙虚になり、自分を疑うべきです。
自分のやり方が全てではないと肝に銘じることが重要になってきます。
・有機的なサービスが差別化されていく
これからの時代では、テクノロジーの発展により、情報による格差が消えて、機能的側面で見たときに差がほとんどつかなくなります。
テクノロジーがどれだけ進化しようと、人を引き付けるのは人間味のあるサービスです。有機的なサービスこそが差別化のカギです。テクノロジーだけでは競争に勝つことは出来ません。
・考えて行動するのではなく、考えるために行動する
考えているだけでは、物事は何も動きません。
ビジネスの現場では、あれこれ考えるよりも、まずは行動することが大切です。
行動→内省のフローを経ることでより深い思考が可能になります。
すなわち、本当に考えるためには、行動しかないのです。
以上の動作を踏まえることで、より精度の高い思考・行動が可能になってきます。
②自己を鍛える

・我々はプロのビジネス選手
他の何よりも自分の仕事を楽しめる人が本当のプロフェッショナルなのではないのでしょうか?
仕事を好きになれるかを見極めるには、とにかく目の前の仕事に全力でコミットする。
そこから自分の好き・嫌いの判断軸が生じてきます。
また、仕事に夢中になるには、仕事を一つのゲームのように考えてみると良いかもしれないです。
ゲームの本質とは、目標設定とその目標に対しての達成です。
仕事を面白くする秘訣は、とにかく明確な目標設定と、その目標達成に向けて試行錯誤することに尽きます。
・生から考えるか、死から逆算するか
自分は生きていて、いずれ死にます。
これは自明です。しかし、人は死ぬことから目を背けたがります。
いつかは分からないけれども、終わりは確実に来ます。その終わりまでに、自分は何を成し遂げたいのかを考えるところから人生計画を立ててみると良いかなと思います。
とにかく死ぬまでにやりたいことを挙げる。人生一度きりなので皆さん楽しみましょう!
・ピンチの時は自分の中に第三人格を作ろう
要は客観的な視点を持っていることが重要なのです。
危険とか、ピンチは、他人事として考えることができれば、ダメージを軽減できるはずです。
他人の目から見ると、他の人の悩みなんて意外と大したことない、ってパターンがほとんどです。
悩んだり、困ったりしたときにはとにかく自分をいったん突き放してみる。そして、あくまで他人事としてその対処法を考えること。それが、危機への最善の対処法なのです。
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・常に好奇心と向上心を持つ
燃え尽き症候群という言葉がありますが、その原因のほとんどは、好奇心と向上心の損失によって起こります。
よく目標達成のために行動する場面があるかと思います。しかし、逆転の発想をしてみてください。
「日々の努力を続けるために目標を立てる」
これがキーワードです。
人生にも仕事にも完成形はありません。このくらいで、と自分で目標や妥協点を作るのは簡単です。
いつまでも走り続けなければならない地獄に生きるか、それともどこまでも走り続けることの出来る天国を生きるか、分かれ目になるのは好奇心と向上心なのではないでしょうか??
・人間は自分を正当化したがる動物である
自己正当化は論理的思考の最大の障害になります。
自分の間違いを正当化し、失敗の責任を他人に転嫁するのが一番最悪です。
自己正当化するということは、原因の所在を隠ぺいしてしまうということです。
失敗に対する最善の策は、その原因を分析して、失敗を二度と繰り返さないための方策を立てることです。自己正当化という厄介な心の癖を直すには、まずは自分が正当化する生き物であるというメタ認知が必要になります。
・自分に足りないものを把握し、学習するか補うかを考える
ビジネスには時間制限があるわけではないし、一人でやらなければならないものではないです。
弱点や欠点は極論いくらあっても問題ないです。補うことが出来るからです。
しかし、唯一致命的なのは、それを知らないということです。
ビジネスにおいて、弱点や欠点を補えば仕事は今までよりも上手く行くようになります。
そこに下らない自己顕示欲求を介入させてはなりません。
まずは、謙虚になって足りないものを理解しましょう。
そのあとに自分で学習することによって身に付けるか、それとも他の手段で補うかを判断していきます。
③敵を知る

・付加価値のないサービスに意味はない
簡単に言うと、5000円の時計と100万円の時計の違いは何かを考えましょうってところになります。クオーツというものが発明されてから、時計の精度と価格は無関係になりました。
しかし、100万円の時計を買う人は一定数います。
それは、そこには100万円に見合う付加価値があるからです。
ロレックスの時計を購入したとして得られる付加価値は何でしょう??
例えば、「自分のステータスの誇示」としての価値の側面がある、とかでしょう。
ビジネスを発展させる源泉は「このサービスにはどのような付加価値があるのか」を考え続けることにあるのではないでしょうか??
顧客に価格以上の満足を提供するための価値は常に探求し続けるべきです。
・他人の立場になって考える
他人の立場になって考える能力は、人間に固有のものです。
他人の立場を理解しない限り、自分の立場を相手に認めてもらうことは絶対に出来ないと考えた方が良いです。
ざっくり言うと、自分が得をすれば、相手はその分だけ損をするのがビジネスです。
その対立する利害を、いかに一致させるかがビジネスを成功に導く要諦なのです。
自分も相手も利益を得ることが出来て初めて関係性は良好になり、継続性を持ちます。
だからこそ、自分に固執しすぎず、相手に固執しすぎない、これがキモになります。
・自分と価値観の違う人間の声にこそ耳を傾ける
耳に心地よい意見には誰でも耳を傾けますが、心地よくないものに対しては耳に触るどころか腹まで立ってきてしまいます。
100人の意見を聞いても、意味のある意見はたった1つかもしれません。
しかし、その意見が自分の致命的なミスを防いでくれる可能性があるものになるかもしれません。
だからこそ、自分とは視座が違う、価値観の違う人の意見を大切にし、行動に移しましょう!
・フットワークは軽く
世の中の多くの人は、ビジネスマンの優劣は、能力の差で決まると思い込んでいる人が多いです。
勿論能力によって差が出ることは否めませんが、フットワークの差の方がビジネスにおいては重要です。
決断と実行のスピードが重要です。
とにかくやると決めたらやり切りましょう。
➃百戦して勝つ

・水平競合と垂直競合を考える
水平競合は、「Aというラーメン屋さんの隣に、Bというラーメン屋さんが出来る」
といった、同業種内での競合を示すものでした。
しかし、現代では垂直競合に着目する必要があります。
垂直競合は、「カップ麺のメーカーとラーメン屋」のように、異業種が競合になるという考え方です。
テクノロジーの発展によって今は異業種間の横断に対する障壁がかなり低いものとなっております。例えば、Uberとかが良い例です。「タクシー業界に宅配のツールを導入する」みたいな形で、異業種の掛け合わせによって成功したビジネスになります。
今後のビジネスでは、このように業種の枠を超えてビジネスを考えることによって成功に近づけるのではないでしょうか??
だからこそ、水平競合に加え、垂直競合も視野に入れましょう。
・0.5%の努力の差がクオリティを左右する
競争社会においては、誰もが努力をしています。
にも関わらず差が出るのはなぜでしょうか??
最終的には、「最後の0.5%の努力」によって生まれる差だと考えています。
常に限界+αで頑張れる癖をつけておくのが良いでしょう。
・何をやるかよりも、何をやらないか、が重要になるときもある
何をやらないかを考える時が良い場面思い浮かぶのは撤退だと思います。
しかし、これ以上はやらないという決断をするのは難しく、判断が遅れ、失敗の被害が拡大する、なんてことはよくあると思います。
撤退の判断は、早ければ早いほど良いです。
それだけ、被害を小さく食い止められます。
やらないことを予め定めておくことによって、損失や無駄を未然に防いでくれるのです。
ビジネスではなく、日常の行動においても、損失や無駄を未然に防ごうというスタンスをぜひ持ってみてください。
⑤世界観を育てる
・日本人は内弁慶すぎる。もっと自信を持とう。
日本は独自の国民性を持っています。
海外から優れた文化を濾し取って日本へ取り込んできた背景から、日本人は海外や外部への憧れが強い民族性を持っています。
それによって受容性の高さという長所がある一方で、気後れや内弁慶のような短所を培ってきてしまいました。
日本人は閉鎖的な民族です。
何も海外に限った話ではありません。
憧れているけど手は出せない。その殻から抜け出しましょう。
その先には憧れを超えた、物事の本質が待っているはずです。
何事も自信を持って、積極的に、がポイントです!!
・Never Too Late.
ベスト・ムーバーズ・アドバンテージという言葉があります。
「最善の動きをした者にアドバンテージがある」という考え方です。
フットワークが軽い、行動が早い人が強いという話を先ほどしましたが、必ずしもそうとは限りません。
大きな戦略・信念を描いて、着実に進んでください。
人生に遅すぎるということはありません、今この瞬間から、変わり始めましょう!!
この世に不可能という言葉はありません。
僕がこの本を読んだ感想
つらつら文章を書き綴って来ましたが、僕がこのビジネス書から学んだ事をざっくりまとめると、
・意思決定から行動に移すまでのスピード感の重要性
・スピード感の中で質を高める思考法やフレーム
の2点に尽きるかなと思います。
スピード感に関しては、過去の成功者が漏れなく意思決定と行動のスピードが速いというファクトベースから改めて重要性を感じたので、とにかく自分が学ぶ機会を目の前にしたら、即座に終わらせる意気込みで取り組もうと思いました。思いましただと、再現性弱いですね。笑
とにかく目の前のチャンスには挑戦します!!
また、その挑戦を成功に導くためのフレームは先ほどの文章でいくつか紹介していたので、実行に移すだけです。
総じて、就活生、あるいは仕事で成果を出したい社会人の方に必要なマインドセットが漏れなく書かれている本だったのでぜひおすすめします!
ではまた!!
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